閻魔大王は、じっと考えた後、こう言われた。
「・・よろしい。今度だけは見逃してやろう。だが、行いを改めねば、この次こそ『地獄』だぞ!
・・まぁ、せっかくココまで来たんじゃ。悪兵衛、地獄がどんな所か見せてやろう! そして〔人の世〕に還り、皆に話してやるが良い。悪い行いを重ねれば、どのような目に合うかということを!」
そして閻魔大王が、手を挙げたとたん、悪兵衛の目の前に、映画のスクリーンのように〔地獄の世界〕が広がったのであった。
閻魔大王「悪兵衛、〔地獄〕は全部で《八つ》の世界に分かれておる。
罪が重い者ほど、地下深く落ちるのじゃ。
その地下一階が、《等活地獄》じゃ。
ここは、人を殺した者はもちろん、面白半分で生き物の命を奪った者が落ちる地獄じゃ。
ここでは、罪の報いとして、鬼達に金棒で叩かれる。
又、周りがすべて《敵》に見えてしまい、喧嘩が耐えない世界なのじゃ。
それでは、下に参りま~す。いかん、いかん、このブログ作者のアホが移ってしもうた。・・下へゆくぞ!
その下が、《黒縄(こくじょう)地獄》。
ここは、面白半分に生き物を殺した上に、人の物を盗んだ者が落ちる地獄じゃ!
その罪によって、鬼達にノコギリで、切り刻まれるんじゃ!
そして、地下三階が、《衆合地獄》。
淫らな行いをして、人を悲しませた者が落ちる地獄じゃ。
ここでは、カミソリの刃の山を、登ったり、降りたりしなければならんのじゃ。
まだまだあるが、つづくじゃ」
[管理用]
記事一覧
※画像をクリックすると拡大されます。
紙芝居:「地獄のはなし」 その4
コメント一覧
コメント投稿
- 「名前・コメント」欄を入力し、投稿ボタンを押してください。