住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:『僕のダビンチ手術体験記』(後編)

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「そう、あの万能の天才「レオナルドダビンチ」から名前をとった手術機ですよ。アメリカの開発会社がそう付けたのです。」と先生は言われた。
偉人好きの僕はそれを聞いて、「その偉大な名前の手術機で是非僕の手術もお願いします」とお頼みした。
そして手術の説明や順番を待ち、もちろんリスクも聞いて、僕のダビンチ手術の日は令和5年2月24日に決まって手術は始まった。
手術室は大きく手術スタッフは10名以上は居られた。又、部屋の端っこに例の「ダビンチ」機は(映画ロボコップの敵型ロボのように)どっしり待機していた。「僕はまだ全身麻酔が効いていなかったので、その目で回りをしっかり眺めて、その景色を覚えていた。・・が、あっという間に意識は遠のいた。
 「宮本さん、手術は成功しましたよー」という主治医の先生の声に目を覚ましたのが、5時間後。まだ、麻酔が効いているのか痛みは無かった。
その日は集中治療室で一泊。(痛みが始まり、この日が一番しんどかった。)
次の日からは一般病棟へ移動。そして、身体中のコードを抜いて、3日目からリハビリの開始。そして、一週間後に無事退院となった。(早っ!・・が、まだ身体はしんどい。一ヶ月は安静にしなければならないらしい。が、心臓はドックドックと言い、もうシューとは言ってない。すごい。しかも血液の輸血もしなかったそうだ・・。ダビンチ恐るべし!)
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僕は思う。もし、あの『レオナルドダビンチ』の霊魂がこの世に現れ、このロボット機と出会ったら、どう思うだろう?
「人の命を救う神の手として、私の名前を使ってくれて大変嬉しく思う・・が、私はもっと俗っぽい人間だったのだがな・・はっはっはっ」と笑ったのではなかろうか。(その俗っぽさと偉大さは、次の人間「レオナルドダビンチ」の紙芝居で描かせて頂きます。その作品も病棟で描きました。)
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未来の医療機の名前にも使われる偉大な名前ダビンチ。
この名前だったからこそ、僕はすぐ手術をお願いしたような気がする。
なにわともあれ、ダビンチと医療スタッフの先生方のお力によって、私の命は助かった。この命を大事に使わせていただきます。大学病院の先生、そして医療スタッフの皆さま、本当にお世話になりありがとうございました。合掌。おしまい

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