昔々の南北朝時代のお話。
これは[楠木正成(まさしげ)]の三男[楠木正儀(くすのきまさのり)のお話。
この正儀(まさのり)は、長男の熱血漢[楠木正行(まさつら)]とは違って、物静かで思慮深い三男坊でした。
だからと言って、決して彼は臆病者ではありません。
彼はやはり父親[正成]の血を受け継いで、優しさや勇気を十二分に備えておりました。
がしかし、その思慮深い性格が、彼を悲劇へと向わせます。
・・さてこのお話は、父・楠木正成の熱い血を受け継ぎながらも、平和主義ゆえに歴史に揉まれ、結果的に『裏切り者』『臆病者』と呼ばれた一人の武将の物語です。
はじまり、はじまり~
楠木正儀は、正成の長男や次男の兄弟とは違って、一人読書に夢中になる少年でした。
兄たちは「おのれー朝敵め!おれがいつかやっつけてやる!」と毎日剣術に汗を流していました。
が正儀は「私は平和というのは、チカラでねじ伏せて勝ち取るものではないと思う。お互いが話し合い、譲り合ってこそ平和は訪れるものだと思うんだ・・」と思っていました。つづく
(金剛山:楠木正儀の墓)
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紙芝居:『楠木正儀(まさのり)和平派ここにあり!』(その1)
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