住職のつぼやき

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紙芝居:『ワカタケルとワカクサカ』(その1)

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 昔々の大昔・・。これは5世紀?古墳の時代のお話です。
 この頃【倭の国(日本)】は、各地の豪族たちが力を持ち、今だ平和な国とは言えませんでした。
 この戦国のような時代を、豪快な力で(まるで織田信長のように)統一に向わせたのが、今からお話します[ワカタケル大王(おおきみ)]、のちの第21代天皇[雄略(ゆうりゃく)天皇]です。
 さてこのお話は、そのワカタケル大王と結婚され、その暴れん坊大王を上手にサポート(コントロール)し、やがて平和な日ノ本の国を築かれた[ワカクサカ皇后[若日下部王(わかくさかべのみこ)]]とのご夫婦のお話です。
 それでは、はじまり、はじまりー。 
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 私の名前は[ワカクサカ(若日下部王(わかくさかべのみこ))]。
 あの(お墓が世界遺産になった有名な)仁徳天皇の娘のひとりです。
 今、ナニワ(大阪)の『日下(くさか)現・東大阪市日下町)』という所に引き籠って暮らしています。
 なぜ引き籠って居るのかって?・・それは私の兄が暗殺され、世の中が嫌になったからです。
 そんな私に今日、『ワカタケル』という青年皇族が結婚を申し込みにやって来るというのです。
 それで私は迷っています。
 私にはワカタケルという御方がよくわかりません。
 恐ろしい御方なのか⁈それともお優しいのか⁈・・いろんなお噂がある御方なので・・?
 それでは、ワカタケル様が到着されるまで、私が聞き得たあのお方の噂を少しお話しましょう。
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 ワカタケル様は、天皇家の血筋ですが、その天皇家の地位を実力で勝ち取った御方です。
 現職の天皇であった兄の非業の死を聞かれた瞬間、彼は天皇の地位を自分が奪おうと思われたそうです。
 そして、やる気の無かった二人の兄たちを殺し、もう一人の天皇候補のいとこも殺し、自ら天皇になられたのです。
 だから世間では、ワカタケル様の事を『大悪天皇(はなはだ悪しき天皇)』と噂しました。
 私はそのお話を聞いた時、「何と恐ろしい御方だろう!」と思いました。
 あっあのお方のお姿が見えました。
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 「やあやあ、そちらに見えまするはワカクサカの姫ではございませんか⁈ 私はワカタケルです。
 今日はあなたを皇后としてお迎えに参りました。
 まあ、血筋の良いあなたと結婚すれば、私の世間の目や声も少しは良くなるだろう!と下心のあっての事ですが・・、はっはっはっ。まぁお願いします。私と結婚してください。
 結婚してくだされば、ここに来る途中に、生意気な豪族から奪い取ったこの珍しい白い犬を差し上げますので・・はっはっはっ」とワカタケル様は開口一番言われました。
 私は思いました。「まぁなんと傲慢な物言い!・・でも少年のように正直な心を持っているような感じがする・・。」と思ったのです。
 こうして、私はワカタケル大王の皇后になりました。 つづく 
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(ワカクサカ皇后のお墓か?[東大阪市日下(くさか)]・・暑い中探しました。)

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