住職のつぼやき

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紙芝居:『中村與次兵衛と寺ヶ池』(その3)

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そして與次兵衛さんは、水をどこから引いて来るかなど考えて、ご領主に工事の許しをもらいに行きました。
「與次兵衛、その方の考えは大変素晴らしい。完成すれば、米も多く取れ、藩も潤い、民衆も生活が楽になる。・・がしかし、難しい工事になるぞ。出来るか與次兵衛!?」
「はい、たとえ自分の全財産を使い果たしても、皆の生活を考えやってみようと思います。」
「あっぱれな心掛けじゃ!お前をこの工事の責任者に任命する。又、我が藩からも出来るだけ応援するぞ。」
「ありがとうございます。」
こうして、次はこの工事に関わる農民達の協力要請や説得に行きました。
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「與次兵衛さん、あんたの考えはよう分かった。要は水の多い石川の上流から長い水路(井路)を作って、大きく広げた寺ヶ池まで流すっちゅう事やな。確かにそれが出来たら、仰山水田が出来て潤うやろ。しかし、わし等の土地はどうなるんや。池に広げられたら無くなってしまうやないか?!」
「心配せんでもエエ。米が多く取れるように村から、土地は分けてもらうように話しはつけた。」
「水路になる村は土地が緩んで、水が溢れたりせえへんか心配や?」
「それも慎重に水路になる所を選んで、安全安心に工事するから大丈夫や。」
「その何処かで聞いたような、[安全安心]という言葉は心配やなぁ。」
こうして與次兵衛さんは、反対意見を熱心に聞き、それを説得して話をまとめてゆきました。
 そして各村からの協力を得て、いよいよ工事は始まりました。
つづく

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