そして、白隠さまは若くして修行先の越後(新潟県)のお寺で、悟りを開いたのでした。
「私は悟りを開いた!天下でこのような境地に達したのは、釈迦以来、私だけだ。
もう何も怖くない!ワッハッハッハッ!」と思いました。
が、しかし・・
師匠は白隠さまの悟りを認めません。
「あんな師匠はダメだ!」と白隠さまは別のお寺を探して、自分の境地を解ってくれる師匠を探しました。
そして、自分と同じような境地に達したと噂の師匠を探し出し、自分の悟りに境地を話しました。するとその師匠から、白隠さまは鼻をつままれ、こう言われました。
「このおごっている天狗の鼻はこれか!
一度や二度の不思議を体験をしたからと言って、良い気になるな!この慢心ものめ!」と。
そこで初めて、白隠さまは自分の奢りに気がついたのでした。
「あれは小さな悟りであった!もっと大きな悟りを目指さねばならない!」と。
そしてさらに修行を続けました。
そんなある日のこと。
托鉢を断られてたたずむ白隠さまに、そこの家のお婆さんが「さっさと帰れ!」と怒りのホウキが白隠さまの頭に直撃!
白隠さまは気を失ってしまいました。
が、その一撃が迷っていた白隠さまに、大きな悟りへのスパーク(導火線)となったのです。
このきっかけによって、白隠さまは本当に大きな悟りの境地に達したそうです。(悟った事の無い僕はようわからんねんけど・・)
この日、白隠さまは「悟りを開いた証明書」である印可(いんか)を、師匠から受けたのでした。つづく
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紙芝居:『白隠さま』(その2)
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