住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:『白隠(はくいん)さま』(その1)

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 昔、静岡県は[駿河(するが)の国]と呼ばれていました。
 こんな歌があります。
「駿河には、過ぎたるものが二つある。富士のお山に、原の白隠(はくいん)」。
 白隠さまは、臨済宗の『中興の祖』と呼ばれる立派なお坊さまです。
 江戸時代の半ば、駿河の原(はら)宿(今の沼津市)に生まれました。
 それでは、白隠さまのお話をさせて頂きましょう。
はじまり、はじまり〜。
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 白隠さまは、宿場町の大きな運送業の息子として生まれました。
 幼き頃の名は[岩次郎]と言い、よく母親と共に近くのお寺にお説教を聴きに行っておりました。
 そんなある日のお寺での事。
 いつものように、住職がお説教を始めました。
「良いか、悪い事をすれば、あの世で閻魔大王に裁かれて地獄に落ちるんじゃぞ!・・たとえそれが子供であってもな・・、わかったかな。」と話されました。
 それを聞いて、岩次郎は心の底から「地獄には行きたくない!」と思いました。
 で、悩んだ末・・。
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 15歳で両親を説得して、出家することにしました。
「よし、私はお坊さんになって、これから一生懸命修行して、必ず極楽へ行かせてもらうぞ!」と誓うのでした。
 お坊さんになった岩次郎は[慧鶴(えかく)]と名を改めました。
(が、この紙芝居では悟りを開いたのちの名である[白隠]で通します。)
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 それから白隠さまの修行の日々は続きます。
 朝のお勤め、座禅、掃除、そして托鉢。
 それは地獄に行かずに済む、悟りを求めた骨身を削るような修行でした。
 そして、良い師匠を求め、全国各地の国を旅して巡り歩きました。
 つづく

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