そもそも、オレが蓮如上人に出会ったのは、旅の途中、京の都に寄った時であった。
偶然、[大谷]という所にある寺で、オレは蓮如上人のお説教を聞いたのだ。
「念仏一つで、仏さまに救われるのです!」という、蓮如上人の言葉にオレは度肝を抜かれた。
そして、その場でオレは蓮如上人に弟子入りをお願いしたのだ。
お上人は喜んで快諾してくださった。
オレは、浄土真宗という教え、いや⁈
蓮如上人のお人柄に惚れたのだ。
オレは浄土真宗の僧侶になった。
が、元来、文字の読み書きが出来なかったオレだ。
一人前の坊主になるには、絶対、教養は必要だ。
そこで、オレはもう勉強を始めた。
四十の手習だ。
文字の習得は、イロハから始め漢字も覚えた。
そして、やがて開祖・親鸞聖人のお聖教を写せるようにまでなった。
そんな姿を見て、師匠の蓮如上人は本当に喜んでくださった。
つづく
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紙芝居:『蓮崇と蓮如上人』(その2)
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