住職のつぼやき[管理用]

記事一覧

※画像をクリックすると拡大されます。

紙芝居:『1665年ロンドン伝染病の記録』(その8)

ファイル 2098-1.jpg
 が、このような状況下、悪いことばかりでもなかった。
 それは、このロンドンのベスト禍の噂を聞いたイギリスの地方の町から、たくさんの義援金や必需品が送られてきたからだ。
 これによって、ロンドンでは一人も餓死者が出なかったのである。
 又、余談になるが、有名な科学者アイザック・ニュートンもこの時のペスト禍の渦中にあり、ロンドンから田舎に避難・疎開していた。
 そこで引きこもりながら、リンゴの落ちるのを見て?万有引力の法則を発見している。
 後日、ニュートン自身がこの時の(自粛)疎開が無かったら、万有引力を発見できてなかったと述べている。
ファイル 2098-2.jpg
 このペスト大流行の悪夢の年(1665)の冬近く、なぜか、その流行が収まって来た。その死者の数も減ってきたのだ。
 その理由は今もわからない。
 それは、神様の思し召しなのか?、あまりに人が亡くなったので人口が減り、密しなくなったせいか⁈、自然治癒力が増加して来たからか⁈
 ただ、ペスト禍が去ったという噂は、直ぐ各地方に広がった。
 その噂を聞き、避難していた貴族たちが、我先に帰って来た。が、これが良くなかった。
 警戒心の無い生活にすぐ戻ってしまい、二次感染、三次感染ブームが起こってしまったのである。
 ・・が、それもあまり大きくならず、徐々に感染は少なくなっていった。 つづく

コメント一覧

コメント投稿

  • 「名前・コメント」欄を入力し、投稿ボタンを押してください。
投稿フォーム
名前

「Eメール・URL」欄を表示する (迷惑メール対策のため、アドレス欄を非表示にさせて頂いています)

コメント
文字色
削除キー
公開設定

上に戻る