「死体は無いかーい、チリンチリン。
死体は無いかーい、チリンチリン。」
と、真夜中になると連日、死体運搬人が鐘を鳴らして、リヤカーで街を回る。
「おーい、止まってくれー。
この家の住民も今日、みんな亡くなったんだ。遺体を窓から下ろすので手伝ってくれ!」と、一人の監視人が叫んだ。
そして、二階から毛布に包まれた遺体が何人も下ろされてきた。
このような光景は日常茶飯事であったんだ。
そして、リアカーは遺体を乗せて、街外れの墓場近くの大穴の場所まで来た。
この穴に遺体を(葬式もせずに)埋葬するのだ。つづく
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紙芝居:『1665年ロンドン伝染病の記録』(その5)
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