法楽寺で出家した時の、慈雲さまの気の強かったエピソードが残っています。
彼は師匠に向かって、こう言ったそうです。
「自分は仏教が嫌いだ!・・出家したのは母に頼まれたからだ。私は仏教をとことん学んで、こんな教えはたかが知れてると、仏教批判をしてやるつもりです。」と。
(大阪:法楽寺さま)
後年、慈雲様はこの発言について次のように語っておられます。
「・・あの時、私は儒教にかぶれていた。
死後の世界も否定的だったし、派手な衣を着た僧侶も大嫌いだったのです」と。
一本気な慈雲様は、何でも徹底的にするタイプで・・、おかしな話ですが、仏教を否定するために猛烈に修行に励んだのです。
難しい経典を読み、古代インドのサンスクリット語も学びました。
そして修法も学び、これらの修行を通じて、「自分の考えは間違っていた。仏教は信ずるに値する教えだ!」と、気づくのでした。 つづく
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紙芝居:「慈雲尊者(じうんそんじゃ)」(その2)
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