「お坊様、本当に有難うございました。」
と、川の向こう岸で娘は、深々と御礼を言いました。
「どういたしまして。」と僧侶たちは、娘と別れました。
・・が、しかしです。
面白くなかったのは、若い僧侶でした。
「兄弟子は、女性に触れた・・。
兄弟子は、お姫様抱っこをした・・。
兄弟子は、仏教の戒律を破った・・。
兄弟子は、言う事とやる事が違う・・。
あぁ兄弟子は、女性に触れた・・。」
と、若い僧侶は、その事ばかり思って歩いていたのです。
そして、次の日。
ついに我慢できず、兄弟子に尋ねました。
「兄弟子っ!・・兄弟子は戒律を破りました。
なぜ、女性に触れたのですか⁈
私には『女性に触れてはいけない』と、いつもおっしゃっておられたではないですか?」と、興奮して訴えました。
すると兄弟子は・・。つづく
[管理用]
記事一覧
※画像をクリックすると拡大されます。
紙芝居:「執(とら)われざる者~二人の僧侶の話」(その2)
コメント一覧
コメント投稿
- 「名前・コメント」欄を入力し、投稿ボタンを押してください。