住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:「アッシジの聖フランチェスコ」(その6)

 [ドノバン]という、自然を愛した『現代の吟遊詩人』と呼ばれた、スコットランド生まれのフォーク・シンガーがいる。
 フランチェスコを描いた『ブラサー・サン、シスター・ムーン』という映画の音楽を担当したのは彼であり、音楽も世界中で大ヒットした。
 しかし、彼と映画会社との意見の相違があったらしく、この映画のサウンドトラック版は、非常に残念なことに発売されなかった。
 それでも、是非、サントラ盤が欲しいという人が多く居た為、ドノバンの歌は入っていないイタリアバージョンの『サントラ版』は出た。
 もちろん、僕はツテを頼り、長い事探してこのイタリアサントラ版を手に入れた。
 今でもこのアルバムは、僕の宝物である。
 うちのお寺の中でも、この(キリスト教会の讃美歌)の入ったようなアルバムは、大音量でよく流している。(隣近所の人は何と思っているだろうか⁈・・ここは寺か?教会か?と、その内、苦情がくるかもしれない。[笑] しかし、今の混迷の時代、キリスト教とか、仏教とかにこだわるほうがおかしいと僕は思っているのである。絶対なる宗教とは普遍的なものなのである。これは僕の持論だ!)
 また僕が入院中、眠れない夜も、よくこのアルバムを聞き続けていた。この音楽にどんなに助けられたか!・・もちろん、この紙芝居もこのアルバムを聞きながら作った。それほど、この映画音楽が好きになのである。
 つまり、フランチェスコが大好きなのだ。
 この紙芝居も、本当は前編・後編の長編になる予定だったのだが、他宗教のものが、長々と描いて、キリスト教関係の方に迷惑を掛けてもいけない?と思ってやめた。
 だから、初めの予定で描こうと思っていた、フランチェスコの仲間たちや恋人?も描けていない。又、その若き晩年のフランチェスコのエピソード、他国への布教エピソードの話、インテリの弟子たちの裏切り、イエスと同じ聖痕の後の話・・それらは描けていない。・・それがちょっと心残りだ。
 余談が長すぎた。・・本編に戻る。 
ファイル 1351-1.jpg
 フランチェスコの教会は、兵隊に襲撃され、燃え上がりました。
 それを見て、フランチェスコは自らに問いました。
『・・私のやってきた事は、間違いだったのだろうか?
 ・・その答えを知っておられるのは⁈・・そうだ!
 一番、神に近いあのお方!
 ・・ローマ法王に直接、私の行いは間違いだったのかと、お聞きしてみよう!』と、(突拍子もないことを)思いつき、仲間たちとローマに向かって旅立ったのでした。
ファイル 1351-2.jpg
 そしてフランチェスコたちは、ローマ法王庁に、何とかツテを頼って入ることが出来ました。
 そして、いよいよ、キリスト教トップの御方に拝謁することになったのでした。 つづく(次回、最終回)

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もも 2014年09月23日(火)07時16分 編集・削除

フランチェスコの生涯に興味を持ちました。ユーチューブで「ブラザーサンシスタームーン」を聞き、どこか懐かしい感じがして、また、聞きたいと思いました。映画は、ご覧になりましたか?よろしければ感想を聞かせて下さい。

カンネン亭 2014年09月23日(火)10時54分 編集・削除

 ももさんへ
『ブラザーサン・シスタームーン』は、僕の人生の方向性を決めた映画です。
 もし『神』という存在が「何か大事な事」を人間たちに気づかせる為に、監督に乗り移って撮らせたとしたら、正にこの映画がそれに値するものだと思われます。・・僕はそう思います。
 余談ついでに、この映画はこの監督が、交通事故を起こし、病院で寝ていた時、フランチェスコが夢枕に現れ『映画を捕れ』と言われたので、撮ったと監督は、後日言っておられます。

もも 2014年09月23日(火)14時17分 編集・削除

ありがとうございます。映画、見ます。
『聖フランチェスコの祈り』の言葉、先日、NHKの「100分で名著」で取り上げていた「般若心経」の中に、同じような一節があったような気がします。(勘違いかも知れませんがー。)

カンネン亭 2014年09月23日(火)18時43分 編集・削除

『100分で名著』は、ほんとに良い番組だと思います。・・短くまとまっているので現代人にはぴったりですよね。

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