そして、カンナ屑に詩を書いた日の晩は、それを必ずノート清書しました。
才市さんは、詩を作っている時の気持ちをこのように表わしています。
「こんな才市は、書くことやめりゃあええだ。
いいや、こがあな楽しみはありません。
やめりゃしません、死ぬるまでやめしません。
法を楽しみ書くもんであります。
誠にゆかいな楽しみであります。
名号のなせる楽しみ。
ナムアミダブツであります。」
やがて、この清書されたノートは、百冊を越えるようになり、それをご縁あるお寺の人々によって、世間に発表されました。
そして、いつしか才市さんは、『生きる妙好人 浅原才市』として、有名になっていったのでした。
つづく
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紙芝居:「妙好人 念仏詩人 浅原才市さん」(その7)
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