講演は、どうにか無事に終えた。
だが、控え室にかえって僕は戸惑った。
大嵐の船に乗っているかのように、身体が揺れているのだ。
「疲れているんだ。早く車を運転して帰ろう」と、なんとか荷物を直して、本願寺の職員さんに領収書を渡そうと、サインをしようとすると、文字が書けないのである。
それでも、どうにかサインして帰ろうとすると、今度は立てないのた。
それに気付いた、もう一人の本願寺の職員さん、「宮本さん、救急車呼びましょう!」と、言われた。
僕は、「そんな大層な」と思ったが、動くことができない。
しかし、この時の本願寺の職員さんの判断がなかったら、僕はここに居ず、今頃、お浄土にいるであろう。
原因は、高血圧による左脳の脳内出血であった。
この本願寺の職員さんの判断こそが、二つ目の、仏さまの奇跡なのであった。
なんせ、一分一秒を争うことだったのだから。
又、救急病院もすぐ近くにあったのだ。 つづく
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それは、突然にやって来た...(その四)
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とまとん 2014年04月05日(土)22時07分 編集・削除
「二つ目の仏さまの奇跡」があってほんとうによかったです
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つだ 2014年04月04日(金)22時37分 編集・削除
I元さん、Y内君も心配してましたよ。
みんな復帰を待ってますよ!