住職のつぼやき[管理用]

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おもてなし・・

 今、『おもてなし』という言葉が、注目されている。
 まず、この意味だが、辞書で引くと「持て成し」とあり、意味は『ふるまい。とりなし。歓持する事・・』と説明されている。
 つまり、饗応、接待という受け取って良いのだろう。
 話は、僕のことになるが、
 僕もよく、この『おもてなし』を、老人ホームで受ける。
 それは、お寺の出前の『紙芝居法話』が終わった後、個人的に、入所者の方からのお部屋に招かれるのだ。
 「住職さん、後でちょっと部屋に来て、」と言われて、片づけが終わってから、その方のお部屋にお邪魔する。
 たいていは、深刻なお話があるわけではなく、孫や昔のご自分の想い出写真のご披露で、話は終わるのだが・・。
 その時に、この「おもてなし」がある。
 ベット横の机の引き出しから、(賞味期限の切れた[笑い])饅頭やせんべいなどを出して、僕に「これ、食べて」と、もてなしてくださるのだ。
 ・・その『賞味期限』が気になるので、たいていは持って帰るのだが、「どうしても」と言われたら、覚悟して食べる。(後で職員さんに、引き出しのチェックを言っておくが・・。[笑い])
 中には、お金を出して、「これ、お賽銭にしてください」と言われることもある。(でも、これは金銭の事なので、受け取らない。「どうしても」と、言われた場合のみ、担当職員に必ず、相談する。)
 
 お年寄りは「おもてなし」の心を、常識として持っておられる。
 それが、施設内でも当然のように、実行されるのだ。
 その「もてなし」の(気遣いの)お心が、十分にこちらに伝わってくるので、これからも僕は、(賞味期限を少し気にしながら、)「もてなして」もらい続ける・・。
 ああっ「もてなして」もらうのも、ちょっと勇気がいる。
 

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