今日、月参りに行って来た所は、お婆ちゃん一人のお家。
勤行が終って、お茶を頂き、「さぁ、帰ろう・・」としたら、そこのお婆ちゃんが突然、「あっ、忘れてた」と言って立ち上がり、奥の部屋から、大きなクッキーの箱を持って来られる。
それはまだ新品の箱で、お婆ちゃんは「私、先月入院してたでしょ。それで、お菓子をたくさんお見舞いに頂いたのやけど、私は甘いものが好きじゃないんよ。院主さん、食べてよ。」と言って、お盆に一杯クッキーを握り出される。
僕は「そんなに食べれないですよ。・・他の方に差し上げて下さい」と言うと、
「院主さんは、若いのやから食べれるでしょ。これも食べて、あれも食べて」と言って、まだクッキーを握り出され続ける。
僕は「無理っ、無理っ、無理っ、無理ですって。食い意地の張った僕でも無理です!」と言って、負けずに箱に返す。
しかし、相手はそんな事にお構いなく、「じゃ、袋持って来ますから持って帰ってよ」と言われ、今度はスーパーのビニール袋を手に又、がばっとクッキーを入れられる。
僕も、又「無理、無理、無理、無理っ」と言って、袋から握り返して箱に直す。
いつしか、クッキーは形を変えて無残な姿になっていくのだが、そんなことにもお構いなく、お婆ちゃんは「じゃ、これで折り合いつけましょ」と言われ、クッキー二(ふた)握りというとこで、交渉は成立し、今僕は形の変わったクッキーをほおばりながら、このブログを書いているのでありました。
こんな事になるのやったら、箱ごと貰えば良かった。・・でもそんなこと、こっちから言われへんしなぁ・・。
実は、仕事が溜まっていて、こんな事書いてる場合じゃないんやけど、ちょっと面白かったから書いてみました。終り
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「これも食べてや、あれも食べてや!」と言われても・・
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