住職のつぼやき[管理用]

記事一覧

※画像をクリックすると拡大されます。

「デイサービス弥生」での、三つの質問

ファイル 1248-1.jpg
(富田林市:デイサービス弥生)
 今日、富田林市の「デイサービス弥生」様へ、今回で三度目となる『お寺の出前』に行く。
ファイル 1248-2.jpg
 今年初めということで、この日は『十二支のはじまり』と『サイオウの馬』の紙芝居をする。
ファイル 1248-3.jpg
 そして終わったのち、皆さんから[三つ]の質問を頂いた。

 その一つが「地獄って、ほんとにあるのですか?」という質問。
 僕は「行ったことないので解りません。ただ、『往生要集』という仏教書物にそこんとこ、詳しく書かれてあります。」と答えて、その書物の内容をお話する。
 第二問。「除夜の鐘はなぜ108回打つの?・・又、あの音をどんな気持ちで聞けば良いの?」という質問。(こんな質問、自分の家にお参りに来られているお坊さんに聞けばええのに⁉)
 僕は「人間の心を分解したら、全部で108個の邪心があるそうです。・・それを一年の最後の日に、思い出して反省して打ち消すんだと思います。だから、反省の心を持って聞かれると良いと思います。」と答える。
 三つ目。「死ぬ前に、時空を破ってお迎えに、誰か来られるのでしょうか?」という質問。
 時空というSFチックな表現は、きっと職員さんが付け足したんだと思われるが、僕はこう答えた。「臨死体験をされる方も、されない方もおられると思いますのでよくわかりませんが、又時空を破って来られるのかも解りませんが、昔から亡くなる時に、仏様が賑やかな菩薩様音楽隊を引きつれて、お迎えに来られるという話は学校の先生から聞いたことあります。・・来られたら良いですね。きっと楽しそう。」と答えて置いた。
 なんか、ええ加減な答えばかりだったが、急な質問では、こんなもんか⁈
 「わたし、こんなお話、だいっ好き!有難う。」と、僕のところへ来て感想を言って下さったお婆ちゃん。・・シンプルで突き放した答えですんませんでした。
 しかし皆さん、ご自分の最後の時を、常に気にされてるんやなぁ・・。なんか、切ない。そして凄い。
 
 

上に戻る