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紙芝居:「走れメロス」 その1

 (プロローグからの続き~)
 もう一つ、言い忘れた事が・・。
 それは、この紙芝居を作ろうと思った動機である。
 理由は簡単。この「物語」が好きだからだ。
 人間の「信頼(関係)」をテーマにしたこの小説。
 「信頼」とは、もろいものである。・・が、美しいものでもある。 
 そんなことを皆さんと共に、今一度考えてみようと思って作ったのである。
 ・・それでは、はじまり、はじまり~
ファイル 652-1.jpg
 昔、ある村に〔メロス〕という、羊飼いの若者がおりました。
 〔メロス〕には、一人の妹がおりました。
 その妹は、近々結婚することが決まっていて、兄のメロスは、その妹の為に町へ、花嫁衣裳やご馳走を買いにいくことにしたのでした。 
ファイル 652-2.jpg
 町に着いてメロスはびっくりしました。
 やけに、町全体がひっそりしているのです。
「おかしいなぁ~、二年前に来た時は、夜でも賑やかな街だったのになぁ。まるで違う町になってしまったようだ。」
 しばらく歩いた後、メロスは一人の老人を見つけ尋ねました。
 「なぜ、町全体がこんなに寂しくなってしまったのですか?」
 老人はあたりを憚るように、小さな声で答えました。
「この町の〔王様〕がいけないのじゃ。ここの〔王様〕は『心の病』に掛かってしまったのじゃ。」
 「えっ、『心の病』ですって!?」とメロスが驚くと老人は続けて、
「ふむ、〔王様〕は人間というモノがすべて、信じられなくなってしまったのじゃ。・・それで悲しいことに、ご自分の家族までも処刑してしまったのじゃ」
「なんですって!」
ファイル 652-3.jpg
 「その後、王の病は益々悪くなり、町の人間に対しても疑い始め、『家族の中から一人ずつ、お城へ人質を出すように』と、お布れを出したんじゃ。・・そしてそれを拒めば、死刑なのじゃよ。・・今日も六人が殺された。・・それで町に活気が無いのじゃ。」
 それを聞いてメロスは激怒しました。
「あきれた王だ。許してはおけぬ!」
 メロスは人一倍、正義感が強かったのです。
 メロスは、王様に意見しようと、堂々とお城に入って行きました。 
 が、すぐに疑われ、家来に捕まってしまいました。(単純な計画性の無い男、メロス!)
 そして、王様の前にひき立てられる事になったのです。 つづく

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