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紙芝居:「ある抗議書」 その4

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「そして、父はついに、この現場を母に見せず、お葬式を出すことにしました。
 おそらく、病弱な母が、この現場を見たら、ショックで、心の臓が停止すると思ったからでしょう。
 ・・が、しかし、この娘夫婦の死を聞いた母は、それから間もなく、食欲を無くし、持病も悪化し、床に就きました。
 母は突然、真夜中に「おとしや!おとしや!」と、叫んだかと思うと、ガバッと半身だけ起き上がり、泣き続ける日々が続いたのです。
 閣下・・、
 私は昔、肉親を殺された者が、艱難辛苦を忍び、何年も掛けて、〔仇討ち〕に出たという気持ちが、解ったような気がしました。
 それから間もなくして、母は、病が悪化して亡くなりました。
 亡くなる少し前、母は私に言いました。
『まだ、犯人は捕まらんか? 
 人を殺した者が、大手を振って歩いておるとは、神も仏も無いもんか!? 
 ・・まぁええ、あんな極悪な人間は、この世で捕まらんでも、あの世で、地獄に落ちるわ!・・地獄でひどい目にあうわ!』と。
 つづく

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