(西行)「おぉっ、なんと見事な桜吹雪であろうか・・。
わしも願わくば、この桜のように、お釈迦様の御命日(2月15日)に近い今日、(陰暦2月16日)に散って、いや死んでいきたいものよ・・。
そんな願いをずっと持ち続けて、生きてきたような気がする。
そういえば以前、そのような詩を詠んだなぁ・・。
『願わくは、花の下にて春死なん、そのきさらぎ(陰暦二月)の望月(満月)の頃』と・・。
わしも、もう73才。そろそろ散る時が来たようじゃ。
・・いやいや、散る前に、わしの歩んで来た道を、少~しばかり、あんたたちに語っておこうかのぉ・・。
それから散っても、遅くはあるまいて・・。
・・そう、今わしは、『西行』と呼ばれる出家僧ではあるが、昔は、〔北面の武士〕という、京の〔御所〕を警備する、超エリート侍だったんじゃよ。 つづく
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紙芝居:「願わくば、花の下にて春死なん~西行法師の一生」その1
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