住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:『ダンテの「神曲」(地獄界)』 その1

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ダンテ「・・その時だった!私の目の前に突然、三匹の猛獣が現れ、その行く手を阻んだ。
・・その獣とは、一匹は〔暴力〕の象徴、《ライオン》。
 そして後の二匹は、〔色欲〕の象徴《ヒョウ》と、〔物欲〕を表す《オオカミ》であった。
 この三匹は、私に襲い掛かろうと、こちらに向かってやって来た。
 私は『もうダメだ!』と、思ったその次の瞬間・・・、」
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「突然、天から光り輝く『古代ローマ人の姿をした男』が現れ、猛獣たちを追い払ってくれた。
 そして彼は私に言った。
『私の名は〔ウェルギリウス〕。あの世から来た人間だ! 君は今、《迷いの森》に入り込んでしまった。
・・ここはすでに《人間界》ではないのだ。
あの邪悪な猛獣たちから逃れ、この森を脱出するには、《あの世》、・・つまり『死後の世界』の「地獄界」・「煉獄(レンゴク)界」・「天国界」を通り抜けて、進むしか方法がないのだ。
しかし、『死後の世界』を一人でゆくのは、大変危険だ。だから、私が、この紙芝居の最後の方にちょこっと登場する或る偉い御方から、君の《案内役》を仰せつかったのだ。・・どうだ、「ダンテ」一緒に行くか。それとも、ここでいつまでも迷い苦しみ続けるか?』と。
 私は「わかりました。ご一緒に参ります!」と答え、この森をようやく、通り抜けることが出来た。
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ウェルギリウス「見よ!ダンテ。 あれが『地獄門』だ。人間の世界に戻るには、まず「地獄界」からスタートしなければならないのだ。さぁ、『地獄門』を通り抜けよう!」 つづく 

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