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紙芝居:『蓮崇と蓮如上人』(その3)

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そして、オレは蓮如上人の信頼を得た。
 やがて、上人の懐刀とまで呼ばれるぐらいまで出世したのだ。
 オレは嬉しかった。尊敬する蓮如さまの元で働けることが嬉しかったのだ。
 その頃、上人は京の山法師たちからの迫害に合って、都からオレの故郷[越前の国]に避難されて来られたので、オレと上人の距離は益々近くなっていたのだ。
 ところで、蓮如上人の分かり易いお手紙・伝道方法[ご文章(御文)]に、最初に目を付けたのはオレだ、オレだ、オレだ!
 『この(みんなに向かっての)手紙という、新たな布教方法を使えば、お念仏のすばらしさに、たくさんの者はきっと目を開いて信仰心を持ってくれるはずだ!』と、オレは思った。
 そして、蓮如さまに(お手紙=)『ご文章』の執筆をより多くお願いした。
 これは当たった!
 この結果、この方法で、全国各地に膨大な信者(門徒)の数が増えたのだ。オレの鼻は高々だった。
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 そしてオレは[本願寺大教団]の中で大出世した。
 足利幕府や守護代名たちとの、難しい付き合いや舵取りも任されるようになったのだ。
 オレは、この教団をもっと大きくしたい、蓮如さまをもっと有名にしたい、喜んでもらいたいと頑張った。
 そんな頑張っている姿を見て、蓮如さまはオレを秘書にして外交すべてを任してくださった。
 ・・やがて、オレのもとに、金銀の財宝・米俵などがわんさか入るようになった。
 それはいわば、オレの一言で、教団内の地位・あるいは行政が決まるものなのだから、門徒や各地のお寺の僧侶からの付け届けが、このオレ様のもとにたくさん入ってくるようになったのだ。
 いつの間にやら、オレの直属の部下は数百人。
 そして、財宝の蔵は十三棟にもなった。
 オレは、得意の絶頂だった。 つづく
 

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