住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:「ただ、ただ人の為に・・、行基さま」(その2)

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「道路を作り、川に橋を架け、池を作る土木工事こそが、まず、民衆を貧しさから救い出す第一歩なのだ!」と、行基さまは仏の教えを説きながら、民の生活し易い環境作りのために、土木事業を行い始めました。
 民衆も、欲のない行基さまに賛同し、皆で工事を手伝い始めました。
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 行基さまたちが、作った橋や池は、現在解っているだけで、木津川に架かる[泉大橋]、淀川の[長良橋]、大阪狭山市の[狭山池]、岸和田市の[久米田池]、伊丹市の[昆陽池]など、エトセトラ、エトセトラ・・。
 『橋の数・六つ』、『池の数・十五ヵ所』、『港の数・二つ』があります。
 又、旅人が安全に休める無料宿泊所『布施屋』なども多く設置しました。
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 そして、仏の教えを説く道場[=お寺]も多く作りました。
 近畿地方だけで、その数『行基四十九院』と呼ばれたお寺があります。
 行基さまは、それらのお寺を拠点にして、貧しくとも《仏の教え》が心の拠り所になるような教えを、民衆に説いて回りました。
 『行基さまが来た!』という噂が、一つの村で流れると、そのお説教の時間は、村の中に誰も居なくなってしまう程、お寺に人が集まったそうです。
・・がしかし、これを見て『面白くない・・』と嫉妬したのが、時の朝廷のお役人でした。
 役人は「貧乏人に、高尚な仏の教えなどは無用!」、「行基とやらは、民衆の気持ちを煽って、国への反逆を企てている!」と、行基さまを何度も逮捕しました。
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(行基菩薩の墓のある生駒市:[竹林寺]) 
つづく

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