余談ながら、アメリカ合衆国の都市『サンフランシスコ』は、この紙芝居の主人公[聖フランチェスコ]から『都市名』を取ったものだということはご存じだろうか?
日本でも、偉人の名前が都市の名前になったところはあるが、アメリカとなると、それはたいへん規模が大きいものだと思う。
それだけ、アメリカ人に尊敬されていたのだろう。
さて、本編に戻ろう。
やがて18歳になったフランチェスコは、華やかな鎧に身を固め、隣の国に戦争に出発します。
父は「フランチェスコ、立派に戦って来い!・・そして、手柄を立てて、隣のお城から宝石や財宝を奪って来い!」と言いました。
「はい、わかりました!」とフランチェスコは、意気揚々と出発したのでした。
しかし・・、
凄惨な戦いに敗れ、隣国の捕虜となったフランチェスコ。 やがて熱病に侵され、莫大な身代金を払って帰還したのでした。
そして、自宅のベットに横たわり、生死の境を彷徨ったのでした。
(フランチェスコ)「あぁっ・・、なぜ、同じ人間同士が、殺し合わねばならないのだろう。」と、悩み続けました。
ある日のことです。
フランチェスコは、窓辺の小鳥の声に目を覚ましました。
(フランチェスコ)「小鳥はわずかなエサと水だけで、何の不満も言わず、毎日、楽しげに歌い空を舞う。・・そうだ!人間も小鳥のように生きれば良い。
『欲を捨てて生きる。』・・これが大事なのだ!」と、フランチェスコは、この時をきっかけに、生き方を一遍したのでした。 つづく
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紙芝居:「アッシジの聖フランチェスコ」(その2)
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