住職のつぼやき[管理用]

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『中外日報』社の取材と甍の講話クラブ

 昨日は、特養老人ホーム『甍』の月例講話クラブ(法話会)の日。
 その前日に、超宗派の宗教新聞『中外日報』社から、(寺を離れて法話をしている僧侶の)取材の依頼があり、直接、現地の甍さんで取材をして頂いた。
 さて、その結果・・、けっこうグタグタな法話会になった。(取材とは関係ありません。あしからず)
 こうである。

 場所=四階の人の行き交うフロアー、エレベーター前。
 人数=十人前後。(認知症の方多し。)
 時間=午後二時半より30分間。(眠たくなる時間。すでに始まる前から寝てはる人も居た。はははぁ)

 こうして、「紙芝居法話会」は始まった。
 僕は、まず心の中で、『こら、まずいなぁ』と思った。
 それは、仲の悪いお婆ちゃんどおしが(お一人を挟んで)隣通し座っておられたから。
 そして、導入の話ののち僕は、今回の[紙芝居]を読み始めた。

 僕「・・と、いうことで、この土地には、昔から続く古い伝説があるのです。それは・・、」

 Aさん「それっ、知ってます。そこに私、昔住んでいましたもん。」

 天敵Bさん「黙っていっ!・・聞こえへんやないの!」
(AさんはBさんを睨む。・・僕、無視して話を続ける)

 僕「・・と、いうのは、この地には源平の合戦ののち、」

 Aさん「それっ、知ってますよ。その合戦は・・、」

 宿敵Bさん「もうっ、うるさいなぁ。なんとかしてよ!」

(Aさん、ちらっと又、Bさんを見る。僕、内心びくびく。紙芝居どころではない・・がそのまま話続ける。)

 まぁ、こんな調子が、最後まで続いた。
 喧嘩はおこらんかったけど、僕は、今日まとめてお話したかった事はすべてカットしてしゃべらず、「みんな、自分の話をしたいという欲求は自然なことである」とか「静かに聞くことも又、大切なこと」などのお話をした。
 こうして、なんのこっちゃ、ようわからん今年最後の法話会は無事に終わったのである。
 まぁ、喧嘩が起らず良かったとしょうか。

 取材の新人記者さん、驚かれましたか?
 福祉施設での法話会現場は、いつもこんなもんなんっすよ。はははぁ。
 合掌
 
 
 
 

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