いよいよ《梅雨》シーズンの到来である。
そこで、6月始めは『めぐみの雨』という題名の紙芝居からスタートしたい。
〔『法華経』薬草喩品より〕(仏教もの8)
ある時、おシャカ様はお弟子さん達に、次のようなお話をなさいました・・・。
「この世界中の山や、川、谷、平地には、さまざまな種類の草や木が生きている。
今、空に雨雲が広がり、いっせいに雨が降り出したと想像してみよ・・・。
雨は、大きな木にはたくさん降り、小さな草には少ししか降らないということはない。
どの木、どの草の上にも、同じように降り注ぐのである。
・・でも、雨を受ける草木は、ひとつひとつ違う。
同じ雨雲から、同じ雨を受けても、成長の速さが違う。咲く花が違う。成る実も違う。
草木は、それぞれ自分にあった姿に成長し、やがて美しい花をつけて、実を結ぶのである。
弟子達よ、今の話は喩(タトエ)話である・・。
ここでいう〔草木〕というのは、〔人間〕のことだ。
雨を降らしているのは、私〔仏〕であり、・・〔雨〕とは、〔私の説く教えだ!〕。
私の教えは、特別な人だけのものではない。常に皆に降り注いでいるのだ。
草木が、それぞれ違うように、人間も体型や性格などさまざまに違う。
私の教えは平等だが、それぞれに受け取り方が違う。
・・が、それぞれ自分に合ったように成長し、やがて自分達の能力を十分に伸ばし、社会の為に役立てていくのだ。
この世に、一人としてダメな人間はいない。
そのままが特別なオンリー・ワンだ。
私の教えを聴いて、自分の良い性格を伸ばし、精一杯生きるのだ!それが大切なことなのだ!〔・・これでいいのだ!(これはおまけ)〕・・・」と、おっしゃられたそうです。 おしまい
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紙芝居:『めぐみの雨』
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