住職のつぼやき[管理用]

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190回目を迎えた「白寿苑」法話会

 昨日で、特養老人ホーム「白寿苑」での、月例『紙芝居法話会』が、第190回目を迎えた。
 平成18年から始めた『法話会』なので、今年で17年目となる・・か。
 この法話会も、第一回から参加して下さっている方は、女性のNさんしか居なくなってしまった。
 だから、いつもお会いする度に、昔の話に花が咲いてしまう。
 たとえば、「あの亡くなったSさんは明るく朗らかな人やったなぁ~。」とか、「あのAさんは、毎回来られたけど、途中でよく寝てはったなぁ」とか。
 老人ホームで長い事、このようなクラブ活動をしていると、参加される人が変わって(逝く)のは、仕方がない。

 先日、あるマスコミの方に「なぜ、命の寿命が尽きてゆこうとされる人たちのところへ、率先して仏法を伝えようとされるのですか?」と聞かれた。
 元気な方にとっては、素朴な疑問だろう。
 それに対しての僕は「ただ、皆さんが、毎月楽しみに待っててくださるからです。」としか答えられなかった。
 
 昨日も帰り際、皆さんから「住職さん、くれぐれも車の運転は気をつけて、帰ってくださいや。・・私等、法話会が無かったら、心の拠り所が無くなりますねんから・・」と言われて、車椅子でエレベーターの中に去ってゆかれた。
 このような御方等にお会いする事に幸せを感じるからこそ、きっと僕は、こちらに毎月伺うのであろう・・と思う。

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