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紙芝居:『殺人鬼になった修行僧』

 ・・おシャカ様の弟子に元・《殺人鬼》と呼ばれた男がいた。
 彼のあだ名は《アングリ・マーラ》、〔指の首飾りの悪魔〕という意味である。おシャカ様は大きな罪を犯した人間でも、その者が心から反省すれば自分の弟子になることを許された。今日はそんな『憎むな、殺すな、赦しましょう』という《月光仮面》の理念のようなお話・・。
ファイル 95-1.jpg 〔あらすじ〕 (仏教もの15)
 昔、インドに〔アヒンサ〕という名の若くオトコマエの修行者がいた。 彼は〔師匠〕の家に下宿し、日夜まじめに修行に励んでいた。
 その師匠には淫乱な妻がいて、ある日、この妻は夫の留守中に〔アヒンサ〕を誘惑した。・・が、まじめな彼はこれを拒否!怒った妻は、夫が帰って来た時「アヒンサに乱暴された」と嘘を夫に訴えた。
 これに怒った夫は弟子に対して残酷な復讐方法を考え出した。それは〔アヒンサ〕に「人を100人殺し、その死者の指で(首飾り)を作れば、お前の修行は完成する」という催眠術をかける事であった。
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 それから間もなく、インド中に夜な夜な《辻斬り》が起こった。そして決まってその遺体から(指)が一本無くなっていた。・・そう、それは催眠術にかかった〔アヒンサ〕が起していた事件であった。
 そして、いつしかその犠牲者は99人となっていた。・・今や《アングリ・マーラ》と呼ばれるようになった彼は、或る晩、最後の一人を襲う。
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 しかし、それは彼を改心させようとしていた〔アヒンサ〕の母親であった。(最後の一人はおシャカ様であったという説もある) 母親が彼の名を大声で叫ぶと〔催眠術〕は解け、彼は正気に戻った。(・・ここで、もう一つ余談。これは、やがて日本で『弁慶と牛若丸』の五条大橋の出会いのおとぎ話としてパクられていく!)
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そして深い慙愧の念に彼は、おシャカ様に助けを求める。
 理由を聞いたおシャカ様は、その場で彼の髪を切り弟子入りを許す。そして次の日から、彼に対して町に出て〔托鉢〕の修行を命ぜられる。
 町に出た彼は、彼が殺した人達の遺族から連日、石や棒で危害を加えられる。・・が、ひたすら彼は耐える。
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それからやがて王様の軍隊が、〔アヒンサ〕を《極刑》にする為、お寺に彼の引渡しを要求に来るが、おシャカ様は断固拒否される。(ここで『憎むな、殺すな、赦しましょう』と言ったかどうかはわからんが・・、余談ついでに『月光仮面』の作者であるお寺に生まれの故・川内康範氏もこの理念を実行して『森S一』氏を最後は赦してあげれば良かったのになぁ・・と思う)
 やがて、毎日ボコボコになって托鉢から帰って来る〔アヒンサ〕であるが、最後は悟りを開くことになる。
 この〔托鉢〕時の面白いエピソードも色々あるのだが、それは又別の話。今日はこれにて、おしまい。


 

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