(こもれびホール)
おととい、奈良県吉野郡:黒滝(くろたき)村へ、「お寺の出前」に行って来た。(声を掛けてくだったのは、同じ紙芝居ボランティアの同志『和我間々倶楽部』の方だった。)
出前場所は、村営の「こもれびホール」であり、お客さんは、子供ちゃんを中心とした村の方達であった。
さて、黒滝村というのは、今年の台風12号で大被害を受けた所であり、被災地への出前なのでたいへん緊張した。
それでは、黒滝村の説明を少し。
この村は、奈良県のほぼ中央に位置し『奈良のへそ』と呼ばれている。(個人的には、もうちょっとオシャレな呼び方はなかったのかと思う。・・たとえば、『センターインNARA』とか、『奈良の心臓ブイ』とか、・・あかん、あんまり変わらん。)
そして『林業』を主産業としている。(その通り、山深い森の中に村はありました。)
(台風の爪あと)
黒滝村に到着して驚いたのは、やはりまだ台風の爪あとが生々しく、こもれびホールの真横に、台風によってなぎ倒された大木等が、そのまんま横たわっていた。
これは(木の中に土砂がめり込んで居る為)使い物にならないらしい。(なんとか、ならんのかなぁ?)
ホールの中に入ると、子供と大人たちが、松ぼっくりを使って、ミニクリスマスツリーを作っていた。
そして僕は、子供ちゃん達に楽しくてちょっぴり考えさせられる紙芝居(『ねずみの嫁入り』と『三尺三寸のお箸』)をした。
みんな、紙芝居自体が珍しかったのか、真剣に見てくれていた。
こんな風に、今回の出前は終ったのだが、一つ驚いた事があった。
それは、紙芝居が終り、後片付けをしようとしていたら、「宮本っさん!」と一人の年配の女性から声を掛けられたことだ。
その方が帽子とマスクを外されたら、なんと、20年近く前に、ご一緒に『ビハーラ研修(仏教ホスピス研修)』を、京都の本願寺で学んだ同期生の方だった。(当時は仲好しで、また先日、NHKのテレビに僕が出た時も電話を下さったりした)
その女性は、「私、ここの村の出身なのよ。・・友人から、『今、お坊さんが、ホールで紙芝居を演じてはるよ』とメールが入ったから、『お坊さんで紙芝居をする人って、きっとあの人?!』と急いで来たら、やっぱりあなただった。こんな遠方までありがとう!」と言われ、めちゃくちゃ喜んで下さった。
そして、「台風の時は恐かったわよー。あんなに雨が降るのかと思うくらい降ったのよ。そして、村役場から避難指示が出たけど、どこに逃げたら良いか解らず、結局動けなかったの。・・樹齢100年以上の大木がなぎ倒されてゆくのを見るのは本当につらかったわよ」とか、お話して下さった。
そして「又、来てよ!」と言われ、手を振って(ずっと)見送ってくださった。
僕はご縁の不思議さを(また)味わいながら、村を後にしたのだった。
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奈良県:黒滝村「こもれびホール」への出前
コメント一覧
カンネン亭 2011年12月14日(水)11時59分 編集・削除
愛子さん
奈良・和歌山の台風被害地も、我々は忘れてはいけませんね。
傷跡は、まだまだ深く残っているようです・・。
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愛子 2011年12月13日(火)23時06分 編集・削除
へ~~!
同期生と会うなんて・・・
でも、紙芝居をする僧侶と言えば、
もう宮本住職しか思い浮かびませんしね・・・ww