住職のつぼやき[管理用]

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サンダーバード一号の役割

 国際救助隊こと『サンダーバード』は、秘密組織の超ボランティア団体である。(今の『タイガーマスク運動』より遥かに凄まじい!)
 ・・昔、テレビで流行った、人形劇ドラマのはなしだ。
 僕は、この世界で起きる大きな災害に対して、超メカニックを使って迅速に、そして確実に〔人命〕を救助するドラマが大好きだった。
 特に大きなコンテナに、その災害に適応するメカを素早く運び、人命を救う〔サンダーバード二号〕が好きで、プラモもたくさん持っていた。
 
 ・・さて、そのテレビ番組の中でいつも気になっていたのが、〔サンダーバード一号〕の役割であった。
 たとえば、ある超高層ビルで大火災がおき、『国際救助隊』に、ビルに取り残された人の救助を求める要請が入る。
 すると、まず必ず、超音速ロケットである〔サンダーバード一号〕が、現場へと出発するのである。(どんな事故でも、同じ)
 そして、現場で《現地指令本部》を開設して、秘密基地に『現場がどうなっているか?』を的確に連絡するのだ。
 その後で、その災害に対する適応メカを〔サンダーバード二号〕が運び、救助に当たる。
 子供心に、僕はいつも「なんで、取り合えず、サンダーバード一号が、現場に行かねばあかんのやろ?・・早く行っても、特にする仕事ないやんか。・・大事なのは、まず救助メカを運ぶ二号やろ。別にサンダーバード一号などいらんやろう」と思っていた。
 でも最近、この歳になって、サンダーバード一号の役割は、とても大切だったのだと思うのだ。
 まず、何か《緊急を要する出来事》が起こったら、電話対応ではなく、まず急いで現場に駆けつけること。そして自分の目で状況を見ること!・・これが一番大事であり、その後、では何をすればよいかをまとめ、本部(周りに)に連絡する。
 『まず、現場に行ってみる』という=サンダーバード一号の役目はとても大事であり、それをサボると、いろいろな判断ミスを誘発してしまうのだ。

 長々と、マニアックに書いたが、僕の役目もひょっとすると、サンダーバード一号かもしれない。
 人が亡くなる。・・お寺に電話が入る。・・受話器の向こうはパニックだ。僕が電話で「あーして下さい、こーして下さい」と言ってもダメだ。
 とにかくまず、亡くなられたお家に行く事。(葬儀社よりも早いほうが良い)これを『枕経』ともいうが、お経を挙げる役割だけではなく、その遺族さんに『まず、何をすれば良いのか』を的確に伝え、安心させてあげる事。・・これが大事なような気がする。
 そして、お葬式の細かい打ち合わせなどをしてゆく。すると、家族さんは落ち着かれる。
 『まず、(事が起こった)現場へゆくこと!』・・これは、僕だけではなく、どんな仕事にも適応することだと思うのが、皆さんはいかに・・。 
 さぁ、電話だ。サンダーバード、レッツゴー!
 

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