(僧侶もの8)
・・子供の頃、僕の母親は、よく寝る前に「りょうかんさま」という絵本を読んでくれた。
「良寛」さまは、お坊さんではあるが、いつも子供達と一緒に、〔かくれんぼ〕をしたり、〔まりつき〕をしたりして遊んでいた・・。
又、泥棒に入られたら、わざと布団を盗られたり、竹の子が軒下から伸びて来たら、敷居の板を壊してまで育てようとされたり・・、そんな変ったエピソードが子供心に面白く、心に深く沁み込み、何度も何度も母親にせがんで、同じ本を読んでもらった事を覚えている。
ひょっとすると、僕が僧侶になったのも、この「りょうかんさま」という絵本が、一つのきっかけになったのかもしれない。
いや、きっと、「良寛」さまは、僕の理想の姿なのだと思う。
とても、このような(徹底した変人の)偉いお坊さんにはなれないだろうが、いつも僕は「良寛さま」に、憧れている。
この紙芝居は、長い間、温めてきた僕の理想のお坊さんの姿を描いた作品である。
子供心に感動したエピソードも一杯入れた。だから長編紙芝居になってしまった!
次回より〔全4回〕に渡って、書こうと思います。よろしく。つづく・・
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紙芝居:『良寛(リョウカン)さま』 プロローグ
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