この物語を初めて読んだのは、いったいいつ頃だったろうか・・?
おそらく小学校の〔国語の教科書〕が最初だったような気がする・・。
大人になった今、読み返してもこの物語は素晴らしい。
僕はこの物語が大好きだ!(だから紙芝居にした!)
・・お城の〔外の世界〕を知らなかった王子が、知った事によって何かに取りつかれた様に自己を犠牲にしながら、人助けを始める。
不本意ながら、それに巻き込まれていく内に、自分も王子と同じようになってしまう(・・が、後悔しない)一羽の〔つばめ〕・・。
このお話の主人公の〔王子〕と、〔おシャカ様〕がダブってしまうのは僕だけだろうか・・?
そしてこの〔つばめ〕って一体・・誰?
(西洋もの4)
昔、北の国のある町に、王子の銅像が高い円柱に立っていました。
その銅像は、体中〔金箔〕で覆われ、目には青い宝石〔サファイヤ〕、剣のつかには真っ赤な宝石〔ルビー〕が飾られ、三つとも美しく輝いていました。
町の人々は、「本当に美しい! それに生きていた頃の〔王子様〕そっくりだ。いつも明るく《幸福》に暮らしておられたのだろうね」と言い合い、みんなこの銅像を『幸福の王子』と呼んで、自慢に思っていました。
或る秋の終わり頃・・、そこに一羽の〔つばめ〕がやってきました。 つづく・・・