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紙芝居:『1665年ロンドン伝染病の記録』(その2)

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 そもそも事の発端は、昨年(1664)の秋、海の向こうの隣国オランダで「伝染病ペストがどうやら流行り出した」という噂が流れてきたのが始まりだった。
 そして、わが国イギリスでも昨年の冬、二人の市民がペストで亡くなった。
 が、ロンドンの街の人びとはまだ楽観視していた。
 そして1665年の今年、春の終わりごろから猛烈な勢いで、このペスト患者が出だした。
 この病は感染すると、発熱などの症状があらわれて、放置すれば60パーセントの確立で死亡してしまうのだ。
 我々はこの目に見えない伝染病に、対抗手段もなく、当時としては『神に祈る』しか方法がなかったのである。つづく
 

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