「ここか⁉親鸞の居る[稲田(いなだ)]の草庵は・・。」とワシはあやつの寺に到着した。
「もし、親鸞という男がおどおどした態度を取ったり、へらへらしたような感じがしたら叩き斬ってやる!・・又、裏からこっそり逃げようとしたら、この弓で射殺してやる。」とワシは中に入った。
「たのもう!親鸞と申す御方はおられるか!」とワシは大声で叫んだ。
すると中から・・、
「何や⁉用事ですか?・・わしが親鸞や。」と声がした。
そう、この男が親鸞だった。
親鸞は堂々と出て来て、ワシをじっと見つめて言った。
「お前さん、山伏さんやな。わしを殺しに来たんか⁈顔見たらわかるで・・。まぁええ、中に入りなさい。
仏に仕える者同士。まぁ、話しあってからでもエエやろ⁈わしを斬るのは⁈・・」と言った。
ワシはこの言葉を聞いて度肝をぬかれた。つづく
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紙芝居:『山伏・弁円(べんねん)と親鸞聖人』(その4)
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