住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:「常識」(その3)

ファイル 1731-1.jpg
猟師の放った矢は、仏様の胸に命中しました。
 その時です。
 バリバリバリバリッと、地が裂けたような音がして、一瞬にして、仏も霧も消えて無くなりました。
 「なっなっ、何ということをしてくれたんじゃ!この罰当たりな奴め!」と、和尚さんはカンカンです。
ファイル 1731-2.jpg
 すると猟師は、「まあ、落ち着いてください。あれはおそらく仏様ではありませんよ。」と答えました。
 和尚さんは「なぜじゃ⁉」と問うと、
 猟師は「常識で考えてみてください。
 和尚様は毎日、厳しい修行をされている。
・・それで、仏様がお姿を現されるのは解ります。
がしかし、お経もまだ読めない小僧さんや、信心も超薄いこの私までもが、なぜ、クッキリハッキリ仏様が見えるのでしょうか⁉
・・あれは間違いなく魔物です。臭いで解りました。
 きっと、機会があれば、和尚さん達を食い殺そうと、そのチャンスをうかがっていたんですよ。」と言いました。
ファイル 1731-3.jpg
 そして、次の日、弓矢を放った所をよく調べてみると、点々と、獣の血の跡がついていました。
 そして、その後を追っていくと・・、 つづく

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