その夜、和尚さんと小僧さんと猟師は、お寺の山門の下に座り、じっと手を合わせておりました。
すると、
目の前の林が、ざわざわと風もないのに動いたかと思うと、小さな光が二つ、キラリと輝きました。
そして、白い霧が立ち込めたと思うと、その中に突然・・、
白い大きなゾウに乗った、普賢菩薩が現われたのでした。
「あっ、仏様だ!‥あぁ有り難や・・。」と、和尚さんと小僧さんは、一心に手を合わせました。
その時です。
後ろで控えていた猟師が、突然立ち上がり、一歩前に出たかと思うと、
大きく弓を引いて、仏めがけて、矢を放ったのでした。
つづく
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紙芝居:「常識」(その2)
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