「・・住職さん、最近、一人で[寺カフェ]に来られている、あのご年配の男の方はどこの方ですか?」と、今日、あるご門徒の奥さんに聞かれた。
「あの方は、新興住宅地に引っ越して来られた方です。・・奥さんを亡くされて四年。・・毎月お参りの時に、仏壇の前で泣いておられるので、『コーヒーでも飲みに来て下さい』とお誘いしたら、お孫さんに車で送ってもらい来られるようになったのです。」と、僕は答えた。
「あぁっ、そうなんですか⁉・・・でも、幸せな方ですね。」と、そのご門徒さんの奥さんがおっしゃられた。
僕は『えぇ⁉』と、いう顔をすると、それを見て、
「ああっ・・はい、亡くなった奥さんが。そんなに泣いてまで、いつまでも想われて、お幸せやなぁと・・。」と付け加えられた。
生きている夫から考えると、(一人ぼっちになって)不幸なことかもしれないが、
見方を変えて・・、仏様となられた奥様から考えると、いつまでも泣いてくれる夫で居てくれて、有難く幸せなことなのかもしれない。
見方を変えて考えることは、案外、生きている人間にとって、大事なことなのかもしれないなぁ・・。
今度、このご主人にお伝えしてみよ。
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見方を変えれば‥
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カンネン亭 2017年07月19日(水)11時00分 編集・削除
おそらく、私の家でも同じことが・・・⁉(笑)
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伝助平 2017年07月18日(火)22時07分 編集・削除
いいお話ですねー♪僕の母が死んだらご門徒さんと同じように父はずっと泣き続けるでしょう…
父が死んだら母はあっさりしてるでしょう♪
女は強し!