住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:『白骨の御文章〜蓮如上人からのお手紙2』(その3)

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こうして蓮如上人は筆を取られました。(以下、現代語訳)
『さてさて・・、人の人生の移り変りをじっくり考えてみると、生まれてから死ぬまでの間は、幻のようにあっという間なのだ。
 なぜなら、この世に1万歳も生きた人などいないからじゃ。
 一生なんて、あっという間に過ぎてゆくのじゃよ。
 100歳になって、元気で過ごして居られる人なんて、本当にまれじゃ・・。
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死ぬのは自分が先なのか?
 他人が先なのか?
・・それも今日なのか?明日なのか?
 それもわからない。
 人の命は、草の葉先の露や根元にかかっている滴のように、遅い速いの違いはあれ、いずれは落ちて無くなってしまう。
 朝には元気な顔であっても、夕方には白い骨となってしまうような、そんな身なのじゃ。
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無常の風が吹けば、二つの目はたちまちに閉じる。
 そして息は絶える。
 その元気だった顔も美しさも失い、親戚や家族が集まって嘆き悲しんでも、どうすることもできぬのじゃ・・。』
つづく

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