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紙芝居:『蓮崇と蓮如上人』(その7 最終回)

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 オレはお上人の葬儀に参列させてもらった。
 この後、オレのすることはただ一つ・・。
 「お上人、上人にお育ていただいたこの蓮崇。すぐに私も上人の居られるお浄土に参ります。お待ちください!」と。
 こうして、オレの栄光と挫折の数奇な人生は終わりをつげた。 おしまい
 
 [終わりに]
 僕は蓮崇が好きだ。
 自尊心が強くて、ズルくて、努力家で、船からほり出される間抜けさがあって、涙もろくて、一途で、すべて共感できてしまう。
 だから、この紙芝居を作った。
 それと、最後の蓮崇の切腹は僕のフィクションです。
 蓮崇なら、こうすると思ったので、こう描きました。
 事実、蓮崇は蓮如上人が亡くなられてから、すぐに亡くなっている。
 蓮崇を味わうために、北陸に二回行って調べた。が、わからない事だらけだった。最後に、僕は「もうちょっと、真宗教団は蓮崇を大事にしてあげても良いのになぁ」と思う。もう、ちょっとだけ!

紙芝居:『蓮崇と蓮如上人』(その6)

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あれから24年が経った。
 蓮如上人は、北陸を離れられても勢力的に布教して、活動されたらしい。
 そしてやがて、京は山科という所で病に倒れられた。
 上人は床の中で、しきりにオレの事を思い出されたらしい。
 「蓮崇は今、どこにおる?・・蓮崇を許してやろうぞ⁉」と蓮如さまは言われた。
 すると、そこにいた門弟たちは、一斉にオレの悪事を並べて、「許すなど、とんでもない事⁉。又、蓮崇との面会なども考えてはいけません」と。
 そう、オレは蓮如上人とお会いしたくて、京都まで行き、一目お会いしたいと門弟に頼んでおったのだ。
 蓮如上人がオレの悪口を、門弟からさんざん聞かされた後、こうおっしゃれたそうだ。
「お前たち、それがいかんのだ!・・何と嘆かわしい事を言うのだ。‥こころさえ改めるなら、どんな者でも救うというのが、仏の本願ではなかったか⁈・・どうしようもない者を許していくところが、わが宗旨の面目があるんじゃなかったか⁈‥蓮崇を探しだして呼んでまいれ。」と。
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 こうして、北陸でお別れしてから、24年ぶりにお上人にお会いすることができた。
 お上人のお顔を見た瞬間、オレの目から涙が猛烈にあふれだした。
「お上人⁉お会いでき、かたじけない事でございます。・・あぁ、お許しください!お上人、私は私は・・」ともう後は涙で何も言えなかった。
 「蓮崇、破門を許す」と、お上人は一言、目に涙を浮かべておっしゃられた。
 それから、五日目、蓮如上人は御往生された。つづく

紙芝居:『蓮崇と蓮如上人』(その5)

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蓮如上人は驚いて言われたそうだ。
「何!わしが百姓たちを扇動しておるとっ⁉そんなことは一言も言っておらん!・・・えっ何、蓮崇が『わしがそう言った』と吹聴しておると。・・・うーん、蓮崇・・、蓮崇は破門じゃ!」と。
 そして、上人は一揆が大きくなるのを恐れて、その日のうちに北陸を船で脱出された。
 もちろん、オレにも言い分はあったので、船に隠れてついて行こうとしたが、見つかって頬り出された。
 オレは叫んだ。
「お上人さまー!私は本願寺教団発展のために、つい嘘をついてしまったのです!・・私もお連れくださーい!」と。
 がっ無駄であった・・。
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 そして、何もかも取り上げられて、オレは教団を頬り出された。
 反省しても無駄であった。
 ・・それからオレはあちこちと歩き回って、どうにか生き延びた。
 そして、いつしか24年間が経とうとしていた。
 つづく