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紙芝居:『1665年ロンドン伝染病の記録』(その9・最終回)

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ペスト禍の翌年1666年、ロンドンは大火事に見舞われた。
 この火事によって、ロンドン市内の住宅の85%(13200戸)は、焼失した。
 が、幸いな事に、(これだけの大火事の割には)死者は少人数であった。
 のち、ペストの原因とも言われたネズミも、この大火災で死に絶えこの伝染病が収束したと言われている。
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 そして、このペスト伝染病の恐怖は終わり、平穏な暮らしにどうにか戻った。
 が、私はこの伝染病というものは、滅びたのではないと思っている。
 ただ眠ってくれているだけだ・・と思う。
 おそらく、いつか又形を変えて、人間世界で目を覚ますに違いない。
 その時の為に、私はこのイギリスロンドンで起こった事を、後世の人々に(我々がこの伝染病に対して行った精一杯の(愚策ともいえるかもしれないが)対策や事件などを)記録した。
 後世の人々よ、どうかその時が来たなら、その時代の智恵を出し合って、試練をどうにか乗り越えて欲しい!
 おしまい

 終わりに
 イギリスにも行った事が無い人間が、この国難とも言えるコロナ禍に、何か、紙芝居でお役に立てないだろうか?と大急ぎで資料を集めてこの紙芝居を作りました。原作は『ペスト』という長編です。この機会に一度読んで見て下さい。
 それと、うがい、手洗い、マスクを忘れずに・・。

紙芝居:『1665年ロンドン伝染病の記録』(その8)

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 が、このような状況下、悪いことばかりでもなかった。
 それは、このロンドンのベスト禍の噂を聞いたイギリスの地方の町から、たくさんの義援金や必需品が送られてきたからだ。
 これによって、ロンドンでは一人も餓死者が出なかったのである。
 又、余談になるが、有名な科学者アイザック・ニュートンもこの時のペスト禍の渦中にあり、ロンドンから田舎に避難・疎開していた。
 そこで引きこもりながら、リンゴの落ちるのを見て?万有引力の法則を発見している。
 後日、ニュートン自身がこの時の(自粛)疎開が無かったら、万有引力を発見できてなかったと述べている。
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 このペスト大流行の悪夢の年(1665)の冬近く、なぜか、その流行が収まって来た。その死者の数も減ってきたのだ。
 その理由は今もわからない。
 それは、神様の思し召しなのか?、あまりに人が亡くなったので人口が減り、密しなくなったせいか⁈、自然治癒力が増加して来たからか⁈
 ただ、ペスト禍が去ったという噂は、直ぐ各地方に広がった。
 その噂を聞き、避難していた貴族たちが、我先に帰って来た。が、これが良くなかった。
 警戒心の無い生活にすぐ戻ってしまい、二次感染、三次感染ブームが起こってしまったのである。
 ・・が、それもあまり大きくならず、徐々に感染は少なくなっていった。 つづく