住職のつぼやき[管理用]

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二つの名僧生誕地

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(阿日寺)
 奈良は、名僧の生誕地が多い。
 そして、今その場所は、たいていお寺になっている。
 それは、当然かもしれない。
 地獄・極楽で有名な『往生要集』を書かれた[源信(げんしん)]和尚の生誕地『阿日寺(あにちじ)』は、香芝市にある。
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 『ぽっくり寺』=阿日寺という名で、現在は有名になっているが、僕はやはり、このお寺といえば源信和尚。そして源信さまといえば『往生要集』。
 この作品は、やはり紙芝居向きで、僕は20年ほど前に第一部『源信様とお母さん』、と第二部『源信様と「往生要集」』(メニュー57・58)という、二部作で作品を作った。
 人間的にも『源信』という人物が好きなのだ。
 僕が作品を作る理由はただ一つ。
 その主人公が好きか?どうかなのだ。
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(吉祥草寺)
 阿日寺から、車で30分ほど南に下ると、御所市に『吉祥草寺(きっしょうそうじ)』がある。
 ここは、先日完成した紙芝居の主人公[役の小角(おずぬ)行者]の生誕地である。
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 いかにも『役の行者』は、空を飛んだり、鬼を弟子にしたりして、伝説っぽい人物なのだが、僕はやはり人間臭い人物だと思っている。
 それは、やはり『源信』さまと一緒で、母親想いであり、自分の後半生を、母親を助ける為に犠牲にしているからである。
 ある意味、この二人の名僧の共通点は、「マザコン僧」であると言っても間違いないのでなかろう??
 まぁ、それだけ、優しい人物なのだ。・・優しくなければ名僧じゃない。・・だから好きだ。
 役行者の母親好きは、いずれ『紙芝居』で発表するとして、今日の名僧誕生寺の旅ブログを終わりたいと思う。

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