住職のつぼやき[管理用]

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播州の妙好人

 来週、播州(龍野市と太子町)に、『紙芝居』の取材で、行って来ようと思っている。
 その『紙芝居』主人公の調査のひとりは、龍野市の生んだ『哲学者妙好人』(こんな言葉はないのだが?[笑])、[三木清]さん。
 この方は、京都学派を代表する方で、ドイツ・フランスへの留学ののち、ヨーロッパの最先端の知的成果を取り入れ、やがて日本を代表する哲学者・作家になられた。(「人生論ノート」などの著作は有名)
 が、最後は太平洋戦争末期(昭和20年)、思想犯で治安維持法違反により、東京拘置所・豊多摩刑務所に入れられ、48歳の若さで刑務所にて獄死。
 その最後は、親鸞聖人の思想に大傾倒しながら、亡くなられたらしい。
・・すごい、生涯だ。
 僕は、徹底した(西洋の)合理的思想を身に着けながら、最後は、なぜ「親鸞聖人」思想に傾倒したのか?、そのなぞの人物像に興味があって調べてみたい。
 それで、その現代人も抱える悩み(西洋的合理性を持ちながら、日本の古い宗教に惹かれるその理由)を探りたい。
 そして、彼のできるだけわかり易いエピソードを取り上げて、(何とか)描き出してみたいと思っている。
 その為の取材だ。

 それと、もう一人。
 同じ、播州太子町の妙好人[播州の宇右衛門]さん。この典型的妙好人の人物像も調べたいと思っている。
 この方のエピソード本『播州の宇右衛門』(玉田賢治著者)は、すでに読んだのだが、今ひとつ、解からない部分もある。
 それで、この方の銅像のあるお寺[真宗大谷派の『浄因寺』様]に、お参りさせて頂き、ご住職から宇右衛門さんの人物像を、いろいろと教え頂きたいと思っている。

 どこまで、描けるかわからないが、何とか勉強して、できるだけ解りやすく、親しみやすい[人間物語]を描いてみたいと、今思っているのである。
 

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