次に創る紙芝居は、『かくれ念仏』(仮称)にしようと思っている。
今、資料を読んでいる最中だ。
こんな話・・。
江戸時代の初期から明治時代初期にかけて、九州の薩摩藩[今の鹿児島県]では、およそ250年もの間、キリスト教と並んで、浄土真宗は[禁制]となっていた。
これは、藩の封建体制にとって、浄土真宗の[教義]が浸透することによって、農民たちが幕府・藩に対する反抗組織を形成し、農民一揆を起こす可能性を恐れての措置だった。
その為、領民は春秋の年二回、村役人の所へ行って、本願寺の[門徒=(信者)]ではないことを誓約していたという。
・・それはまるで、隠れキリシタンの[踏み絵]を彷彿させるものであったという。
そして、信仰が万一発覚すると、厳しい拷問があり、その組織を白状させられ、一村が藩吏によって焼き払われたという。
・・それでも、念仏信者たちは『かくれ念仏』として、秘密裏に、京都の本願寺とつながりを持ち、約250年以上?の間、この組織は無くなることはなかった。
あまり、知られていない話だが、僕は信仰というものの持つ[凄み]を感じた。
これを『紙芝居』にしたい。
実際、九州にも取材に行きたいので、この紙芝居はゆっくり作ろうと思っている。
主人公は、本当に実在し、刑死した農民[伝助]にするか、はたまた、ルポルタージュ形式にするか、今思案中である。 乞うご期待!
[管理用]
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