住職のつぼやき[管理用]

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それは、突然にやって来た...(その五)

救急病院は、すぐ近くにO病院があって、直ぐに着いた。
MRlを撮り、「これは、すぐに手術したら大丈夫やで..」と、耳もとで喋っておられたドクター達の会話を、今でもよく覚えている。

しかし、一方、病院まで付き添ってくれていた本願寺職員さん達が「..駄目です。ご家族に連絡が取れません。」と言っておられた。
お寺は留守番電話で、妻は仕事に行っていたのだ。
つまり、家族2名の同意サインがないと、手術が出来ないのだ。

どうしようもなく、なくなった。

この時に、三つ目の仏さまの奇跡がおきる。
一昨年、僕と娘は、本願寺津村別院が主催した、和歌山県台風被害地ボランティアに参加した。その参加したものは各自の携帯電話を、本願寺津村別院が控えておくことになっていた。
職員さんが、その事を思い出されたのだ。
そして、職員さんは別院に連絡され、その名簿を探して下さり、僕の娘にすぐ電話を取ってくださった。
間よく、娘もその時に、バイトが休みだったそうで.電話をすぐ取る事ができた。
びっくりした娘は、おばあちゃん(母)と一緒に、病院までタクシーで直ぐ飛んで来てくれた。
間もなく、妻にも連絡もつき、そして、点滴で抑えてあった僕はすぐ手術。
こうして、手術は始まったのだ。
つづく

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