住職のつぼやき[管理用]

記事一覧

※画像をクリックすると拡大されます。

紙芝居:「ジキル博士とハイド氏」(その5:最終回)

ファイル 1265-1.jpg
警察「警察ですっ!ジキル博士、今一度、お部屋の中を改めさせて頂けませんか?」
ハイド「いかん、このままでは捕まってしまう」
 とつぶやき、ハイド氏は大声で叫びました。
ハイド「帰ってくれ!ここに犯人などは居らんっ!」と。
 その声を聞いて、
警察「おい、あの声はジキル博士の声では無いぞ。・・という事は、もう一人別人がいるんだ。・・ジキル博士っ!大丈夫ですか⁉今、助けに参ります!」
 と、警察はドアに体当たりし始めました。
ファイル 1265-2.jpg
ハイド「・・もはや、これまで。・・私が間違っていた。
 一人の人間には、善なる心と悪なる心の二つがあり、そのバランスをうまく保ち、・・そして、それを正しくコントロールするからこそ、社会の中で生きぬく事が出来るのだ。
 その一方を完全に排除する事は、一人の人格を崩壊させるのと、同じことになるのかもしれない・・・。」
 と、そうつぶやき、ハイド氏、いやジキル博士は、机の中からピストルを取り出しました。
 そして、引き金を引き、
 『バァーン!』
ファイル 1265-3.jpg
警察「なっなんだ!今の音は。・・いかん、ジキル博士が犯人に撃たれたのでないか⁉ 急いでドアを蹴破れ!」
 そして、警察があわてて部屋の中に入ると、そこには・・、
ファイル 1265-4.jpg
 顔の半分がジキル博士で、後の半分がハイド氏の遺体が横たわっておりました。

 おしまい

紙芝居:「ジキル博士とハイド氏」(その4)

ファイル 1264-1.jpg
 中からジキル博士が、顔を出しました。
ジキル「・・何か、ご用ですかな?」
警察「こちらに、殺人犯らしき者が訪ねて来ませんでしたか?」
 と、警察が尋ねると、
ジキル「いいえ、誰も来ませんでしたよ。」
 と、ジキル博士が答えました。
警察「・・そうですか。失礼しました。博士、このあたりで不審者を見かけたら、すぐにご連絡下さい。」
 と、警察はそう言って帰って行きました。
ファイル 1264-2.jpg
ジキル「いかんっ、警察は、明らかに私を疑っておった。・・しかし、証拠はない。私を逮捕はできない。
 あの薬の効力が完全でなかったゆえに、私はジキルに戻ることが出来た。・・が、私は人を殺してしまった。
 欲望のままに生きた結果がこれだ!
 結局、私は自分の中の悪を消すことが出来なかった。
・・こんな薬さえ発明しなければ・・。ええいっ、こんな薬など、みんな捨ててしまえっ!」
 と、ジキル博士は[変身薬]を、すべて流し捨ててしまいました。
 そして、ベットに倒れ込み、深い眠りに陥ったのでした。
ファイル 1264-3.jpg
 が、次の日。目を覚まし、鏡を見てジキル博士はびっくりしました。
 自分の顔がハイド氏に変わっているのです。
ハイド氏「・・何ということだ。薬の効力がまだ消えて無かったのか⁉
・・と、いう事は、薬の力が無くならない限り、一生私は、ジキルになったりハイドになったりしてしまうのか!・・早く、変身薬をもう一度作り直そう!」
 と、研究室に向かったその時、
 ドンドン、ドンドン。
 と、又、ドアをたたく音がしました。
 そして、外から・・・。つづく
ファイル 1264-4.jpg

紙芝居:「ジキル博士とハイド氏」(その3)

ファイル 1263-1.jpg
ハイド「・・さぁて、何をしようかなぁ~。とりあえず、金持ちを恐喝して、金を奪って豪遊するか~。その後は、暴行、放火も楽しそうだ!・・ジキルの時には出来んかった事を一杯やってやる!」
 と、ハイド氏は街を恐怖に落とし入れました。(バットマンに出てくるジョーカーに似てるなぁ。・・ひょっとして、ジョーカーってハイド氏がモデルか?・・余談、余談。)
ファイル 1263-2.jpg
 そしてついに、殺人事件を起こして、警察に追われることになりました。
ハイド「・・いっいかん、やり過ぎたわい。警察が血眼になって追っかけて来よる!・・捕まってはかなわん!」
 と、ハイド氏は自宅へと逃げ帰りました。
ファイル 1263-3.jpg
 ドンッドンッ、ドンドン。
警察「ジキルさん、開けて下さい。警察です。殺人犯がお宅に逃げ込むのを見たという通報がありまして・・。開けて下さい!」
 と、この日の夜遅く、警察がジキル博士の家にやって来ました。
 ギッギギギーッと、戸が開き、中から・・
 つづく

上に戻る