(聖フランチェスコ)
昔、友人の一人が僕に、「お前の一番お気に入りの映画は何か?」と尋ねたことがある。
僕は「『ブラザーサン・シスタームーン』だ。」とその時答えた。
それは今も変わっていない。
『ブラザーサン・シスタームーン』は、アッシジ(イタリア)の聖フランチェスコの生き様を描いた洋画である。
僕はこの映画を観て、僧侶になる決意をしたといっても過言ではない。
とにかく、この映画が大好きなのだ。(今観ても、涙が止まらない)
・・裕福な商人の息子に生まれたフランチェスコが、戦争体験して、精神を病んで帰宅。・・その後、奇跡的回復をしたのち、やがてキリスト信仰に目覚め、富や財宝を拒絶し、それらは信仰の妨げになるだけだと(何もかも)捨て果てて、病の者や貧しい者たちに寄り添いながら、修道の道を歩み始める。・・そんな映画である。
(一遍上人)
これって、日本の『一遍上人』に似ている・・ではないか。
又、お互い同じ[中世]に生まれ、日本とイタリアの国の違いこそあれ、仏教とキリスト教の違いこそあれ、『物に執着するな!・・何もないのが幸せへの近道なのだ』と、二人とも言っている。
僕は憧れる。・・このような生き方に。
このような、生き方はとてもできないが、僕は迷った時や悩んだときは、この二人の生涯を追う。
そして、この映画を観て、仏教徒として、僧侶として、どのように生きたら良いのかを模索するのである。
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