住職のつぼやき[管理用]

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狭山池博物館への取材

ファイル 1056-1.jpg(狭山池博物館)
 今、『大和川の流れを変えた男 中甚兵衛ものがたり』という紙芝居がようやく60パーセント程完成し、めどがついた為、その次の紙芝居『狭山池の底の石棺 ど根性!重源和尚の究極のリサイクル』という紙芝居の製作に入っている。
 が、この紙芝居製作が(中甚兵衛さん以上に)困難を極める。
 ・・ということで、今日、この紙芝居の舞台『狭山池博物館』へ(又)行って、(多くの疑問点を)学芸員さんやガイドボランティアさん等に御教えを受け、疑問を解消してきた。
ファイル 1056-2.jpg(今も展示されている石棺)
 鎌倉時代の僧『重源』さんは、当時、干上がっていた狭山池の水を、「短期間でダムを復活させて水を溜め、その後、田んぼに水を潤すように」という事業を請け負ったため、工事を受け持つ地域住民に一つの条件を命じる。
 それは、近くにある古墳から大量の「石棺」を取り出してくるようにという命令だった。
 つまり、その石棺を改造して、ダムの底の前と後ろ(吸水と排水)に通す(水道管〔石樋管〕のような)トンネルを作ることを思いついた訳なのだ。(・・言葉では解りにくいので、又紙芝居が完成したら見てください)
 でも、これは考えてみたら、むちゃくちゃな方法で、静かに祭られているお墓を荒らして、今の生活に役立つように、墓(石棺)をリサイクルするという方法なのだ。
 この墓荒らし行為を(国家的規模で)しかも僧侶でありながら、どうどうと命じ、今、飢餓で苦しむ人々の為に実行に移した重源さんの行動力とアイデアはスゴイの一言だ。
 どう考えても、紙芝居向きのドラマチックな人ではないか!
 後は、うまく物語風に起承転結つけられるかどうかに掛かっている。
ファイル 1056-3.jpg(狭山池の夕陽)
 「紙芝居が完成したら、是非この博物館で上演して下さい」と、館長さんにも言われたので、がんばって(春までには)作ろうと思う!

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