住職のつぼやき[管理用]

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大阪が感謝しなければならない男、甚兵衛と重源

 今、二つの(歴史)紙芝居を作り始めている。
 一つは「大和川を付け替えた男、中甚兵衛」。
ファイル 1046-1.jpg(中甚兵衛像)
 もう一つが、「狭山池を復活させた男、重源上人」だ。
ファイル 1046-2.jpg(重源上人像)
 この二人、生まれた時代は違うが、(甚兵衛は江戸時代、重源上人は鎌倉時代)共に、大阪府民が永遠に感謝しなければならないスーパースター達である。(あまり一般には知られていないスター達だが・・やった事はスゴイ。)
 この二人、僕の住む場所から、どちらも比較的現地取材がしやすい所に史跡がある為、時間を掛けながらゆっくり見て回って作っている。
ファイル 1046-3.jpg(新・大和川)
 その一人、中甚兵衛は、庄屋(百姓の代表)でありながら、その当時、大雨が降ると荒れ狂った『大和川』の洪水被害を防ぐには唯一つ、その流れを変えてしまうしかないと、途方も無い計画を立て、46年間幕府に訴え続け、それを実行した男だ。(これは執念というよりも、もはや滑稽というしかないと思う)
ファイル 1046-4.jpg(昔の狭山池)
 そしてもう一人、重源上人は、(なんと82才で)その当時、(田畑を作るための)水が干上がってしまった狭山池という大池を復活させようと、その近くの古墳の石棺(豪族の墓)を引っ張り出してきて、棺を〔石樋=水を流すための水道管のようなもの〕に改造して、狭山池を復活させた男である。
 その当時の、途方も無いリサイクル推進者だ。
 この二人、現在の大阪の繁栄を作り出した男たちには間違いない。
 我々は、歴史に埋もれた(このような)スター達の存在を忘れてはいけない。
 そのために、今、彼らの紙芝居を作っている訳なのだ。
ファイル 1046-5.jpg(今も残る石館=いわゆる棺おけ)

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