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紙芝居:「犬たちをおくる日」(その5)

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(職員)「〔処分機〕の中の犬たちは驚く。
 やがて、ガスが充満するに従い、犬たちは顔を上に向け、口を大きく開け、・・そして数分後、静かに折り重なるように、その場で倒れて死んでしまうんだ。」
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(職員)「やがて〔処分機〕の中のガスは抜かれる。
 そしておじさん達は中に入って、犬たちが完全に死んでいるかを確認するんだ。
 犬たちのその顔は、死んでも尚、飼い主を信じているかのように穏やかな表情をしている。
 おじさん達は、その犬たちの首輪を一つ一つ丁寧に外す。
 そしてその後、再び〔処分機〕に戻してボタン操作で〔焼却炉〕に移すんだ。」
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(職員)「焼却炉の中の温度は、摂氏八百度。
 だから犬たちの遺体は、瞬く間に焦げて、煙になってしまうんだ。
 そして骨となり、その後細かく砕かれて、土のうに詰め込まれ
〔産業廃棄物〕になって捨てられる。
 君たち、よく覚えていて欲しいんだ。 
 犬たちの命は、決して灰になる為に生まれてきたんじゃない。
 生きる為に生まれて来たんだ。
 その命に対する責任は、飼い主はもちろん、これからみんなで考えていけないと思うんだ。」 つづく

紙芝居:「犬たちをおくる日」(その4)

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(職員)「回収車でやって来たほとんどの犬たちは、『管理棟』という建物の中に移される。
 そしてこの犬たちは、ここで五日間から八日間を過した後、殺処分、つまり殺されてしまうんだ。
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 この犬たちのほとんどが、飼い犬だったせいか、人間を信頼しきっていてね、おじさん達職員が『管理棟』の中に入ると、みんな大喜びで尻尾を振って寄ってくるんだ。
 きっと、飼い主が迎えに来てくれるのを信じているんだろうね。
 ・・だけど、やがて殺処分の日はやって来る。」
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(職員)「その日、犬たちは『収容室』を出て、誘導通路を通って、通称『ドリームボックス』という処分機に移されるんだ。」
(子供)「ドリームボックス?!」
(職員)「うん、日本語でいうと『夢の部屋』っていう意味だ。
 この部屋に二酸化炭素ガスが流されて、犬たちは死んでいくんだ。」
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(職員)「この日、おじさん達職員は『処分機』の横にあるコンピューター制御室で、テレビモニターを見ながら、ガス注入のボタンを押す。
・・それは、とてもつらい仕事なんだ。」 つづく

紙芝居:「犬たちをおくる日」(その3)

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(職員)「・・そして、ここでのもう一つ仕事が〔管理業務〕っていうんだ。」
(子供)「おじさん、管理業務って何?」
(職員)「それは、持ち込まれた犬や猫たちの命を処分することなんだ。」
(子供)「えっ?!殺しちゃうってこと?!可哀想・・。」
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(職員)「うん、つらい仕事だけど仕方がないんだ。
 ねぇみんな、じゃあどうしたら殺さずに済むと思う?」
(子供)「犬や猫を捨てなければ良いっ!」
(職員)「そうだね。その為におじさんたちは、どうしたら捨てないで済むか、ここで相談に乗っているんだ。
 決して、処分することがここでの目的ではないんだよ。」
(子供)「ふ~ん。」
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 プップッーー!
(職員)「あっ、ちょうど回収車が到着したようだ。」
(子供)「おじさん、回収車で集められた犬たちを見ても良い?」
(職員)「あぁ、見るだけならね。」
(子供)「わぁっ、たくさん居るねぇ。可愛い犬や子猫たちもいる。」
(職員)「うん、センターにやって来る半数近くは子猫や子犬なんだよ。・・この子たちはね、野良猫や野良犬が生んだものもいるけど、飼い主が自分の犬や猫に〔不妊手術〕をしなかった為に生まれてしまい、役所に持ち込まれたものも多くいるんだ。
 この子たちの何匹かは今から選んで、新しい飼い主を募集する『譲渡会』を開き、もらってもらうのだけど、後はみんな処分するんだ。・・あまりに数が多いからね。
 飼い主が、ちゃんと不妊手術をしておけば、処分せずに済むのに残念だよ・・。
 それじゃあ、次に選ばれなかった犬たちの事を話そうか。」 
 つづく

紙芝居:「犬たちをおくる日」(その2)

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ここは『愛媛県動物愛護センター』です。
 場所は、松山市外の桜の木々に囲まれた山の中にあります。
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 ここのセンターで働く職員のおじさんが、子供たちに話し始めました。
(職員)「あのね、君たち。ここの犬や猫たちは、愛媛県内二十の市や町から、訳あって集められてくるんだよ。たとえば、家で飼えなくなったりとか、野良犬だったりとか、迷い犬だったりとか、いろんな理由からなんだ。」
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(子供)「じゃあ、おじさん達はその集められた犬たちを全部ここで飼ってあげているんだね。」
(職員)「いや、残念ながらそうじゃないんだ。全部は飼えないんだよ。多過ぎて、すべての命を助けるのは無理なんだ。」
(子供)「えっ?!じゃあ、その犬たちはどうなるの?」
(職員)「・・うん、でもその事を話す前に、このセンターでおじさん達がどんな仕事をしているかをお話するね。
 おじさん達職員は、ここで主に〔二つ〕の仕事をしているんだよ。
 その一つは『愛護業務』っていうんだ。それは今、犬を飼っている人、これから飼いたいと思ってる人の相談に乗ってあげる事。又センターの子犬たちの新しい飼い主を募集する〔譲譲会〕を開くこと。これがこの仕事なんだ。そしてもう一つが・・。」 つづく